会社によりかなり差がありますが、主に内装のオーバーホールや部...(時計技術士の本音)

職業 時計技術士
投稿者名 キャビノチェ        投稿日時:2018/07/21 10:54:16
年齢 40歳
年収 300万円以上400万円未満
給料 2 [2点]
やりがい 5 [5点]
労働時間の短さ 2 [2点]
将来性 1 [1点]
安定性 2 [2点]
時計技術士に対する評価者の属性 過去にこの職種で働いていた
仕事内容の詳細 会社によりかなり差がありますが、主に内装のオーバーホールや部品交換修理。外装であればキズ取り研磨やガラス、リューズ、ボタン等の外装部品の修理や交換。
店頭業務であれば、電池交換、ベルト交換、その場でできる簡単な修理。お客様と対面による修理受付や見積もり出来上がり連絡。
・B社スイス時計メーカーであれば、「ケースメーカー」という部門ができ、今までは修理全て一人の職人が行っていましたが、効率化により、内部のオーバーホールや修理とは別に、外装専門となりガラス,ボタン,リューズ交換や各種パッキン交換や、クオーツモデルの電池交換がメインの仕事もあります。
この職業のここが良い ・細かい作業が得意であれば、ある程度なら活躍できる。また、自身に貴重な経験になる。
・メーカーや修理業者での業務は、ひたすら修理に没頭でき、時間が経つのが早く達成感がある。
・お客様相手の店頭業務(電池交換、ベルト交換、簡単な修理など)は、直接喜んで頂けた時のやりがいが感じられる。
この職業のここが悪い ・時計修理技能士1級と、信州匠の時計修理士1級の資格を取得していても、待遇や優遇がほとんど無い。
・スイス有名メーカー(B社)修理部門の正社員でも、仕事の量,大変さ等の割にそれほど給与が少ない。(割りに合わない)
・下請け修理業者勤務になると、さらに待遇面で割りに合わない。
昨今、この業界は大幅な縮小傾向にあり、有名時計メーカー勤務でも厳しく、さらに下請け業者は劣悪です。最近では大手部品卸し会社ですら、部品の供給が極端に少なくなり、外装部品はもちろん、内装等ムーブメント(内部機械)の部品すら入手が困難になってきています。
よって、特に下請け修理業者や個人事業で修理をすることが困難な状況にあり、正直将来性は無いと思います。好きでこの業界に入り、20年近く資格と技能の取得に邁進してまいりましたが、縮小と将来性の無さから断腸の思いで時計業界から去るに至りました。
よほど好きで、相当な覚悟が無ければ仕事に就けることはもちろん、続けることはできませんので、後悔されないよう正直に書かせて頂きました。少しでも皆さまのご参考になれば幸いです。
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