教育30%、学内業務10%程度。残りは研究をすれば研究時間になる...(大学教員の本音)

職業 大学教員
投稿者名 地方公立大、准教授        投稿日時:2020/07/22 03:40:12
年齢 47歳
年収 700万円以上800万円未満
給料 1 [1点]
やりがい 3 [3点]
労働時間の短さ 5 [5点]
将来性 3 [3点]
安定性 5 [5点]
大学教員に対する評価者の属性 現在この職種で働いている
仕事内容の詳細 教育30%、学内業務10%程度。残りは研究をすれば研究時間になるし、別のことをしていれば趣味の時間になる。一般的な職業よりも裁量性が高い仕事。楽な仕事にしたければ楽な仕事になるし、楽しい仕事にしたければ楽しい仕事になる。

雇用に際して、内定が出てOKの返事を出した後で、給料が決まる。前もってのモデルケースの提示はない。これは違法のような気がしているが、全ての大学がそうなので、違法ではないのだろうか。いずれにせよ、給料の開示は一番最後になるので、そこまでにこやかに話していた関係が一気に冷え込むこともあるし、手のひらを返してお断りとなることもある。増額を勝ち取る人もいる。

ポスドクからパーマネントになるタイミングでは、内定先の大学に断れれるのが怖いので、ほぼ言いなり(泣き寝入り)。このシステムは正直、狂っていると思うし、一般企業の知人も口を揃えて「異常だ」と言う。
この職業のここが良い 国公立大学は給料は安いが、地方の細々としたところに就職するなど、うまくいけば自由時間を確保できる。時給換算すればそれなりに高給と言えるかもしれないが、そのためには研究時間を趣味としてノーカウントとするか、研究しない時間を多く確保しなければいけないので、痛し痒しである。

私立大学は、全国的に有名でなくとも、その県における有名私立大学であれば「隠れ高給」な大学も存在する。そういうところは給料が高く自由時間が多いので天国だが、レアなケースではある。大学教員になるために必要な運をもっているならば、2つ目、3つ目として、次の激レアを当てるのも不可能ではないだろう。

かつては「大学の先生」という肩書きがステータスになったのかもしれないが、私はその恩恵に預かったことはない。社交界デビューしなければ肩書きを使うチャンスがないが、身近に社交界は存在しない。

学生の成長を目の当たりにできる。利点といえば利点だが、一般企業であれば10年来の先輩後輩というような関係が当たり前に存在するので、一般企業の方が後進の成長を目の当たりにできると感じている。
この職業のここが悪い 常勤職につくまでの道のりを考えると年収が安い。常勤職についてさえしまえば、生活面では苦労しなくなるので過去の苦労や努力を年々忘れてしまっているが。思い返せば、20代前半から30代半ばまで、不安定かつ将来評価されるかどうか全く予測不可能であったことを考えると、芸術家に近い職業と言える。芸術家ほどシビアではないだろうが、その分、収入は高くない。

一般論だが、現代でもなお、高齢の教授陣は老害であることが多々ある。これまでの経験では、責任から逃げる(この能力がないと教授になれない)、勝ち馬に乗る(というかしがみ付いて離れない。ゾンビか骸骨戦士のよう)、勝ち馬を褒め日常会話をすることで自分の成果とする(ように強要する)、研究しない、昔からいるという理由で謎ルールを正当化する、など。当然のように業績は低く、新任講師より低い教授もいる。この手合いはあと10年ほどしないと絶滅しないだろう。普段は無視すればいいのだが、この手合いが人事権を持っているので、いわゆる「目の上のたんこぶ」となっている。一般的な会社では普通なのだろうが、率直なところ、邪魔に感じるし、すぐにでも消えて欲しいと思っている。

近年の学生は、対人マナーを有していないレベルから始まる。帽子、サングラス、マスク(これは仕方がないが)をつけて1対1で話す学生もいる。完全に不審者であり、話し相手に対して失敬であるのだが、礼儀の教育を受けずに育っている。大学生活で教え込むべきか、社会人になって潰されるからと放置すべきか、悩むこと多数。

ここが悪い、という点を書き出せばどれだけでも出てくるので、自分自身はこの職業をよく思っていないといえる。大学教員全体で見ると満足度は低いと思う。

私立大学でうまくいっている書き込みを読むと羨ましいが、常勤職についている現状を不満に思うのは贅沢だとも思う。
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