むかしむかし兵十の営む歯科医院には、ゴンという技工士が同じ屋...(歯科技工士の本音)

職業 歯科技工士
投稿者名 ゴン技工士        投稿日時:2026/01/28 23:13:33
年齢 40歳
年収 300万円未満
給料 1 [1点]
やりがい 1 [1点]
労働時間の短さ 1 [1点]
将来性 1 [1点]
安定性 2 [2点]
歯科技工士に対する評価者の属性 過去にこの職種で働いていた
仕事内容の詳細 むかしむかし兵十の営む歯科医院には、ゴンという技工士が同じ屋根の下、ともに仲良く働いていました
二人は肩を並べ、兵十が削り、ゴンが盛る。患者の笑顔を分かち合う、幸せな「院内技工」の時代がありました。
ところが、時代の風向きが変わります。
「経費削減だ。外注に出した方が安上がりだ。ゴン、お前はもういらない」
兵十はそう言って、長年尽くしたゴンを医院から追い出してしまいました。
この職業のここが良い ゴンはひとり、村の外れに歯科技工所を開業しました。
しかし、兵十から送られてくるのは、無茶な納期、不正確な印象、そして「もっと安くしろ、さもなくば他へ出すぞ」という、冷たい値切りの言葉ばかりでした。
そのせいで、兵十の医院は、安かろう悪かろうの技工物ばかりになり、患者のクレームが絶えなくなりました。
可哀想に思ったゴンは、自分の寝る間を惜しんで作った最高級のセラミックや、ぴったりと吸い付くような義歯をこっそりと医院に投げ込んでおいたのです。
「これで、兵十さんの医院もまた評判が良くなるだろう……」
ゴンは、自分の体力が削り取られていくのも構わず、黙々と働き続けました。
この職業のここが悪い ある晩、人影に気づいた兵十は、正体も確かめず「利権を狙う不届き者だ」と銃弾を浴びせました。
倒れたゴンの手元には、過労で震える指で作った最後の義歯が。
「ゴン、お前だったのか。私を、この業界を、泥舟の中から支え続けてくれていたのは……」
ゴンはぐったりと力無く頷きました。
そして兵十が気づいたとき、村に後継者は一人も残っておらず、二度とあの日々の精度が戻ることはありませんでした。
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