プロトコールに乗っ取ったチンパンジーでも出来る観察・処置・搬...(救急救命士の本音)

職業 救急救命士
投稿者名 無駄にした人生        投稿日時:2018/10/30 05:00:04
年齢 23歳
年収 500万円以上600万円未満
給料 3 [3点]
やりがい 2 [2点]
労働時間の短さ 2 [2点]
将来性 1 [1点]
安定性 1 [1点]
救急救命士に対する評価者の属性 現在この職種で働いている
仕事内容の詳細 プロトコールに乗っ取ったチンパンジーでも出来る観察・処置・搬送
上記の行動の責任は負わされるが、それに見合わない対価と不遇
医師のストレス窓口
日本で一番とも言える程、知識と技術を身に付ける為に割いた時間が無駄だった事を実感出来る業務内容
この職業のここが良い 無し
この職業のここが悪い この国家資格は、現状では日本に全く必要ありません。断言出来ます。巷では「救命士の特定行為が拡張されて、ますます活躍に期待出来る!」等、囃されていますが、もはやそれは妄言です。法改正がこれ以上される事はありません。日本の医師を含めた医療関係者達がそれを許さないからです。救急救命士の活動範囲が拡大する事はその方々の業務を少なからず減らしてしまう事繋がります。皆さんがご存知のコード・ブルーが良い例です。ドクターヘリに医者が搭乗せず、救急救命士が搭乗するようになったらどうなるか。考えてみて下さい。

この職に就いた人間は絶望に苛まれます。仕事関係、人間関係、責任etc...
しかし、自分はこの現状を悔いているのではなく、その過程を悔いています。たった1度の人生を棒に振る羽目になったからです。
これから先は、今現在救急救命士を目指されている学生の方々へ贈る、私なりのメッセージです。この職業の内容については他の投稿者様をご参考に。
ご理解頂いた上でご一読いただければ幸いです。

私は某救急救命士養成学校を卒業し、消防士になりました。

救急救命士の養成学校は合理性に欠け、知識と技術を身につける為に払うお金が他の職種よりも膨大です。
入学する前の方、入学してしまった方で学校の中退を考えている方。ほかの業種を当たって下さい。
中退と言う二文字を背負う以上は就職は困難を極めますが…
自分は何度も学校を辞めようと思いましたが、直ぐに就職出来る当てもありません。もし中退をとって就職出来たとしても、生活費や奨学金の返済に追われる日々。
ただでさえ奨学金を完済出来ない人が多数いる中で、平均の何倍にもなる授業料を払っていた私に、その選択は無謀でした。

学校で行う実習は、「救急救命士を目指す」という題目を念頭におくのであれば、この上ないと思われました。
ですがこれは無意味なのです。
例えるならそれは沢山本を読んで、文学を勉強して、語彙力を鍛え、文の才で文豪と呼ばれる方々に肩を並べる程に経験を積んだ人が、「小学生の国語教師」を目指すようなものなのです。
目指す先が低ければ、どれだけ積んでも意味をなしません。救急救命士養成学校の現状はどこもこうです。

読んで頂いている方には、ここまで非難する理由が理解出来ない方もまだいらっしゃると思いますが、続けてお読みください。

私が通っていた学校で教えていた医学の知識は看護師の有すそれと何ら変わりなく、知識だけならば対等な会話をするぐらい訳ありませんでした。
それは元々、外科や内科を専攻しておられた先生方が講義を担当していらしたからです。こんなお偉い方からの講義を賜る機会を頂いていたのです。
高い講義料のおかげですね。

しかし一方で、救急救命士が看護師(准看護師)に比べて出来る医療行為は天と地程の差です。
なんてったって救急救命士の業務の本懐は「応急処置」ですから。
救急救命士法には「根本的な治療を禁ずる」という記述がある事をご存知でしたか?
あくまでプレホスピタル。
患者の様態がこれ以上悪化しないように努めるのが仕事なんです。
皮肉にも、知識があって、患者がどういった状況に陥っているのかが分かっていながら出来ない処置があるのです。
助ける事が出来るのに、助けたら法律で裁かれ、刑務所行き。そんな馬鹿な事がありますか?

地方の資格を有する看護師の方々に比較して、国家資格を有する救急救命士は劣ります。
馬鹿にされますよ。使えないとまで言われます。
なんの為の国家資格か。もう分かりません。

これがこの職の無駄たる所以です。

長文失礼いたしました。
ここまで読んで頂いてありがとうございます。
また、これから救急救命士を目指す学生さん、良く考えて下さい。
自分と同じ過ちを犯さないで下さい。
最初は憤りからでしたが、書いていくうちに酷く悲しい気持ちになりました。
文も徐々に乱雑になって来て、疲れているんだなと、実感しました。
自身の職とここまで向き合ったのも久しぶりです。
私はか弱い人間でした。
人を励ますうちに、自分の励まし方を忘れてしまったようです。
皆さんは強く生きて下さい。
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