着物の仕立て(和裁士の本音)

職業 和裁士
投稿者名 京都        投稿日時:2018/07/02 00:24:49
年齢 29歳
年収 300万円未満
給料 1 [1点]
やりがい 2 [2点]
労働時間の短さ 1 [1点]
将来性 1 [1点]
安定性 1 [1点]
和裁士に対する評価者の属性 現在この職種で働いている
仕事内容の詳細 着物の仕立て
この職業のここが良い ・和裁の仕事は珍しくはあるのでよく羨ましがられる

・着物を見る事が出来る
この職業のここが悪い 求人票に「裁縫経験のない方でも親切丁寧に指導し必要道具は全て会社より支給致します」と書かれていましたが書いてあった給料は建前で、実際は初月から縫った分のみで、和の文化は好きだけど裁縫は一切未経験の私の初月の給料は1万円にも満たず、縫い方は一通り口頭でざっと説明され先輩社員のを見て覚えろと言われ(しかし皆忙しいので詳しく教えてくれる人はいないし質問すると明らかに嫌そうな態度をされる)、支給された道具は針数本のみ、後の会社指定の5万円近くの道具は全て自腹でした。(縫う際の糸代等ももちゃっかり給料から引かれます)
そして休みは月に3-4回あればいい方、無い時は月に一日だけの時もありました。
そして勤務時間も一日実質12時間以上(休憩30分程度)働きますので自由な時間は睡眠時間を削る他ありません。
そして、最も驚いたのは私はとんでもない会社に来てしまったなぁなんて思っていましたが数人のほかの和裁所で働いている方々と交流する機会がありどこの会社もほぼほぼ同じような境遇だったという事です。

そして1人はヘルニアになり会社を辞め、1人は視力が急激に落ち治療したいと言ったが休みを貰えず仕方なく退職し、1人は過度のプレッシャーとストレスから鬱になり現在治療中とのこと。
私が個人的に思うに和裁所の求人に新卒限定が多いのは
・まだあまり世間を知らないので口答えせず言われた通りにやってしまう傾向がある

・若いので体の不調が出るまでに時間があるので使い捨て職員の補給の期間が延びる

・ただたんに若くて知識がない方が覚えが早い(?)
などの理由が殆どではないかなと思います。

私は大学卒業後何とか30過ぎまで務めていますが、高校卒業後や大学卒業後の夢と希望に満ちた若者が入社する度に心が痛みます。
しかしなれると少ない人数の職員に多くの仕事を割り振られるので新しい人に教える余裕がなくなります。
「本気で好きな人しか続かない」とよく聞きますが実際は
「本気で好きな人を嫌いにさせるくらいきつい仕事」だと思っています。
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