反物の裁断~仕立て(和裁士の本音)

職業 和裁士
投稿者名 ぷ~にょ        投稿日時:2021/10/15 05:45:43
年齢 38歳
年収 300万円未満
給料 1 [1点]
やりがい 3 [3点]
労働時間の短さ 1 [1点]
将来性 1 [1点]
安定性 1 [1点]
和裁士に対する評価者の属性 過去にこの職種で働いていた
仕事内容の詳細 反物の裁断~仕立て
この職業のここが良い 色んな着物が見られる
着物の扱いを覚えられる
休みが自由(但し、給料に跳ね返る)
在宅でできる
世間ではあまり知られていないが、『国家資格』である
(和裁士『検定』という名前が良くない。和裁士『国家試験』と名前を変えるだけでも世間の認識が変わるのに…と、いつも思う)
この職業のここが悪い 給料が歩合制で単価が安く、収入が不安定給料
身を粉にして働いても、収入に繋がらない


私は子供ができてから、和裁を学びたい!どうせなら資格を取りたい!と思ってこの世界に飛び込みました
和裁自体はとても好きですが、仕事として時間に追われてするのは、好きではありません
主人の仕事の関係で転居した為、退職しました
今は和裁を忘れない為に、週に1日程度、近くの和裁教室に通って、おばちゃん達と雑談しながら子供や自分の仕立物をしています



私がいた和裁所は、人間関係はとても良好でした
先生が忙しいときは、先輩に聞けば快く何でも教えてくれましたし、時には他愛ない雑談をして笑いあったり…
先輩方の学生時代の話を聞くと、1年生~4年生で縦割り班を作り、先輩が後輩の世話・指導をしていたとのことでした(基礎の指導や座学・裁断時の見守り・仕事の差配などは先生が行っていたとのことでした)
全寮制の学校でしたが、現在は寮はなく、9時~17時の通いのみです(私は新人だったのでしませんでしたが、先輩方は基本的に家で仕立てて持ってきます。仕事の速い先輩は、袷3反/週+急ぎの仕事をこなしていました)

先生方は卒業生で、給料は日給制、社保は完備、有給は2日/年とのことでした(あまりのブラックさにビックリしました)
先輩方は個人事業主扱いで『外注さん』と呼ばれ、社保なし・保証なし・給料は歩合制です


今はコロナ禍の影響で仕立て物が激減、先生方も出勤日を減らされ、若い先生(と言っても50才)は工場へライン作業のバイトに行っています
先輩方も、主婦で扶養内で収めたいという方以外は、皆さん別の仕事と掛け持ちをしていました(社長(2代目・和裁はできない)ですら、和裁所以外の会社を経営しています)

本業の傍ら、副業として細々とする分には良いと思いますが、和裁一本で生計を立てるには向かない仕事だと思います

私も、1級を受験するために実務経験を積んでいくか否か…悩んでいるところです
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