・大動物獣医の葛藤、負の面 ほぼ畜産農家しか住んでいない...(獣医師の本音)

職業 獣医師
投稿者名 名無し        投稿日時:2023/09/03 00:15:17
年齢 43歳
年収 800万円以上900万円未満
給料 2 [2点]
やりがい 2 [2点]
労働時間の短さ 3 [3点]
将来性 1 [1点]
安定性 2 [2点]
獣医師に対する評価者の属性 過去にこの職種で働いていた
仕事内容の詳細 ・大動物獣医の葛藤、負の面
 ほぼ畜産農家しか住んでいない僻地で畜産農家を顧客として大動物獣医として仕事を継続するにはそれなりの葛藤がある。以下に表に出にくい負の面を記す。なぜ僻地で若手、中堅の大動物獣医が辞めていくのか想像して欲しい。
 僻地と都市部との格差は様々な面で広がっているが、実際に都市部から僻地に移り住んで最も実感するのは、生活の不便さではなく、住んでいる人々の民度の低さや常識の無さである。それは何に起因するのだろうか? 
この職業のここが良い  普段は言うことが憚られるが、畜産農家が多い僻地は小中学校の学力テストで日本最低レベルの地域であることが多い。民度の低さ、常識のなさと、基礎学力が日本最低レベルであることとは無関係ではない。率直に言って、学力の最も低い地域で外の世界を殆ど知らずに育った農家の後継者達が我々の大切な顧客である。礼儀正しい紳士ばかりではないのは容易に想像できるだろう。 
 そして、NOSAI内で最も大きな影響力を持つのは、有力農家から“政治力で”選ばれた理事達だ。つまり、ここを勘違いしてはいけないが、“NOSAIはあくまで農家が主であり、業務や獣医が従として仕える組織”である。このような組織では学歴やスキルよりも農家に気に入られることの方が重要であることは言うまでもない。
この職業のここが悪い  さらに意外に思う人もいるだろうが、畜産が主産業の僻地では、農家は獣医より偉い。個人単位では彼らより何倍も努力したであろう獣医に対し、使ってやるという態度で接してくるのが当たり前の感覚である。(ただし、これには地域性があり、獣医を尊重するような農家が多い地域もある。)
 さて、以上のような事実に気付き、NOSAIという組織が日本の田舎の悪い点を凝集したような組織のように感じられ、やる気が失せる人が続出するのも不思議ではない。日本の食料安定供給に貢献したいと思って大動物に進んだ若手獣医がいる一方、農家の頭の中には、今月の儲けと明日のパチンコ、風俗のことしかないのである。そして、僻地にいると自然と獣医も農家と思考が似てくる。これに気付き嫌気がさした時がやめ時かもしれない。
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