臨床獣医師は飼育動物を対象とする医療行為を行うサービス業のひ...(獣医師の本音)
職業 | 獣医師 |
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投稿者名 | 休み欲しい 投稿日時:2014/01/17 13:41:11 |
年齢 | 44歳 |
年収 | 1500万円以上2000万円未満 |
給料 | [3点] |
やりがい | [5点] |
労働時間の短さ | [1点] |
将来性 | [3点] |
安定性 | [4点] |
獣医師に対する評価者の属性 | 現在この職種で働いている |
仕事内容の詳細 | 臨床獣医師は飼育動物を対象とする医療行為を行うサービス業のひとつ。専門医制度もできつつはあるが、一般の動物病院では離島か無医村の医師ように外科内科、眼科、産科までの一切の業務を広く行うのが一般的。ヒトでの総合診療科というのが近いかもしれないし、そうでないかもしれない。 経営者となると一般の零細事業会社の社長と同じように経営を行いつつ、さらに現場の仕事と同時にそれを監督するプレイングマネジャーのような働き方をする。 |
この職業のここが良い | 経営者としての目線での獣医師の意見を書きます。小動物臨床医は実質サービス業ですが、世間が考えるところの医療系資格というカテゴリーで考えると国家資格でありながら、職務上の制約少なく自由度が高い職業だと思います。仕事内容も「なりたい職業」としてイメージされている通りのもので、おろそかにされがちな命を飼い主の方と二人三脚でより良い方向へと導いていくという作業はその過程において責任感、結果には強いやりがいがあるのは事実です。また、目の前の患者さんとその飼い主の状況に直接向き合い、それを専門知識と技術を用いて解決しなければならないという使命がありますので、仕事のモチベーションは純粋なまま保つことができる数少ない仕事だと思います。認知度と社会的評価もそれなりに高く、それに伴う満足感も高い職業なのではないでしょうか。 |
この職業のここが悪い | 小動物臨床に携わる獣医師は国家資格の有資格者ですが、残念ながらその職務を支える諸制度や有資格者処遇の裏付けなどはまったくと言っていい程存在しません。経営者ならばそれらに加えて、自院の職業環境や医療環境、労働環境の仕組みづくりすべてを経営努力によりつくりださなければなりません。 小動物臨床獣医師は職務上広い裁量を持つ一方、それを取り巻く制度環境の悪さは、単に法律や行政のこの分野への無関心さから生じている放任状態の表れでしかなく、両者は表裏一体のものです。 獣医師の待遇面や福利厚生面のばらつきや不安定性がよくいわれますが、それは動物病院の収益構造と各獣医師の生産性などによる経営判断によるもので、ヒト医療のようにあまねく好待遇を出すことはできません。収入のよい獣医師とそうでないものの差がどうしても生じるのはやむを得ないことなのです。よく比較対象となる健康保険制度下の医療系職種を待遇のベンチマークにして語るならばそれはそもそも比較の対象を誤っているにすぎないと思います。長時間労働など労働条件の悪さ?云々は、まず動物病院が医療に酷似する労働環境であることと、その収益構造にあります。医療ではそれを回避するために人件費に多額の税金が使われ、あまねく医療的インフラが用意されている一方、動物医療ではそれらすべてを一組織で用意しなければならないのですからその差は当然だと思います。 この分野で人生をかたちづくろうとするためには経営者であろうがなかろうが、そういった現実に向き合ってそれを少しでも良くしていこうというポジティブな思考と努力、センスすべての能力を常に求められ続けるので、それに負けない精神力がないと職業としての継続が難しくなるか、低い待遇に甘んじなければいけないのが現状です。今やどの職業やその他の士業においてもその不安定さは変わらなくなっております。特に獣医師という国家資格はその傾向が強く、レールの上をなんとなく安定的にいきたいという人にとって臨床獣医師の道は肉体的にも精神的にも苦痛の選択をもたらすものだと感じます。 |
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