血液検査、免疫血清検査、生理検査(心電図系・スパイロ系・脳波...(臨床検査技師の本音)
職業 | 臨床検査技師 |
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投稿者名 | 定年退職おっさん 投稿日時:2020/05/07 23:20:29 |
年齢 | 65歳 |
年収 | 800万円以上900万円未満 |
給料 | [2点] |
やりがい | [5点] |
労働時間の短さ | [1点] |
将来性 | [2点] |
安定性 | [3点] |
臨床検査技師に対する評価者の属性 | 過去にこの職種で働いていた |
仕事内容の詳細 | 血液検査、免疫血清検査、生理検査(心電図系・スパイロ系・脳波系)、採血、受付等を行った。 このほかに検体検査・輸血検査の時間外業務(現在は夜勤、日勤扱いで別料金はなく代休で)、医療チーム活動も参加した。 |
この職業のここが良い | ・病院の規模にもよるが職種として知識・技術を学べる点は良い。 ・自身の努力次第で技術の向上、研究発表も可能、マネジメントが得意な場合は管理職(副技師長・技師長)も目指せる。 ・意欲や向上心が人一倍強くて出世欲も強ければ博士となり、臨床検査科のある大学の准教授・教授にもなれる。あくまでも研究業績・学術賞・奨励賞と業界関係の学会の評議員以上の役員をしていることが最低条件ですが。そのためには相当な時間を費やすし、アフターファイブは期待できないし、家庭サービスの時間も減る。 ・昔は大学ではなく、専門学校出身の技師も多かったので就職後放送大学で学士・修士を取得した。近年は大学卒業後に直ぐに大学院で博士号をとる技師が増えましたね。 ・もう一つ、出世欲の強い技師は学術面の業績はなくても、都道府県の臨床検査技師会の役員・会長や日臨技の理事・会長などを歴任する技師もいる。どちらかというと民間病院在籍の技師長・副技師長が多い。さらに大学病院の技師長クラスでは都道府県技師会長・大学教授までなってる人もいる。 ・学会や研修会等で人脈ができるといろいろな面で幅が広がる。 ・院内の医療チームに参加すると多職種との交流も広がる。 ・私個人は臨床検査技師に向いていたのでよかった。割とマニアックであり、研究・学会発表が楽しかったので残業手当がなくても平気だった(妻からはお小言が多かった)。 以前にも書かれていましたが、教育・研究環境は施設によって大きく異なるし、良い上司・臨床との関係などに恵まれるか、運の要素も非常に大きい。 |
この職業のここが悪い | ・やはり独占業務ではないのは残念だ。日臨技がいろいろと活動しているが今後も難しいと思われる。 ・最近はISO15189運用の施設も増え、検査業務のほかに膨大なSOP作成、試薬・機器管理、記録書等があり、こちらに時間を取られる。相対的に研究やその他等に費やす時間が減り、残業も期待しているほどでない。 ・全般的に女性が多い職場であり、検査室によっては女性のみで人間関係が大変難しいことも多い。 ・本人の希望どおりの検査室に入れるとは限らず、またローテーションもあるのでその都度モチベーションを保つのが難しい。 ・技師でも習得した検査技術によって退職後、有利な検査技術もある。生理検査室(特に超音波検査認定者は有利)は重宝がられるが、検体検査系の技師は安いバイト料の業務しかないことが多い。 ・採血業務に関しては患者接遇と採血手技のセンスが大事なので、専任者の人選はある程度必要。 ・各検査室によっても仕事量は違うし、給料は業務量とは合わない。私がいた施設は大規模病院(800床以下)だが、給料は40歳以降ほとんど上がらなかった。当直料金は途中から夜勤扱いで無くなり、危険手当もない、住宅手当や通勤手当も安く、残業代(月30時間以上は出ない、36協定の関係)がなければ手取り28万円ほどである。夫婦共働きだったのでなんとか一般的な生活できた。 ・3年生の専門学校出なため、後に放送大学で学士をとったが、事務に掛け合っても給料は上がらなかった。また、いくつか認定資格を取得したが、これも給料・賞与の査定対象にはならなかった。ほとんど自己満足です。ただし、学会等では有資格者のほうが有利。 ・どの職業の組織でも上を目指すのは大変である。よっぽど優秀な人材でない限りは時間を惜しまず努力しないと管理職や臨床検査の教育者等にはなれない(優秀な人材なら医者になる人が多いとは思うが)。 ・系列のある施設では検査部内のローテーション以外に他の関連施設へのローテーションもあるので結構厳しいかも。 |
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