*「仕事内容の詳細」を変木で書くと、たぶん30巻ぐらいの本に...(小学校教諭の本音)

職業 小学校教諭
投稿者名 役人に騙されている教師        投稿日時:2015/01/22 11:11:51
年齢 53歳
年収 500万円以上600万円未満
給料 1 [1点]
やりがい 1 [1点]
労働時間の短さ 1 [1点]
将来性 1 [1点]
安定性 2 [2点]
小学校教諭に対する評価者の属性 現在この職種で働いている
仕事内容の詳細 *「仕事内容の詳細」を変木で書くと、たぶん30巻ぐらいの本になるのではなかろうか。
*若い人、これからの人に知ってほしいのは、「教師」の仕事は子供の授業とか成長とかに関わる仕事だと思ったら大間違いだ、と言うことである。誰かが書いていたが、授業はやらなければならないが、授業ために準備する時間はない。書類仕事や会議に追われて患者を診る時間がない医師、レポートをひたすら書き続ける消防士、のようなありえない勤務実態、それが今の教育現場である。
*ウソで塗り固められた仕事=通知票。
これほど無駄なものはないだろう。所見(文章で子供の学習や行動の様子を書く)なんか嘘八百のオンパレード。どんな悪がきだろうと「いいところを見つけてほめろ」という文科省からの通達がある。「いいところを見つけてほめろ」要するに書いても書かなくても人畜無害、親が怒鳴り込まずに済めばそれでOKという、ただそれだけの代物だ。しかも小学校の通知票なんて、人間の一生の中で果たす役割なんかほとんどない。重要なのは、中学校・高校・大学の成績だろう。それなのに小学校の「所見」には「行動・学習の所見」「総合的学習の所見」「特別活動の所見」「英語活動の所見」と4種類もの所見があって、我々を苦しめている。今度の指導要領の改定では、これに「道徳の所見」が加わるだろう。このように意味のない仕事が延々と続くのが、小学校教師の仕事である。
*トイレの世話、食事の手助け、けんかの仲裁など、ありとあらゆる仕事がある。介護・看護・警察・裁判・事務・研究いろんな仕事を同時進行でやっている。これをこなせるのは、スーパーマンだけだ。だが、上も外も教師に完璧な仕事を求めてくる。ちょっとでもミスがあると、「教師のくせに」とすぐに叩かれる。犯罪とかのレベルではない、テストの丸つけを1つ間違えただけでも「子供の心が傷ついた」と言ってくるバカな親がいる。「子供が傷つく」とか言えば何でも通ると思っているバカが増殖している。やりにくい時代になった。
*「教師」という仕事そのものは、子供がいる限りなくならないだろう。だが、「教師をやめますか、それとも人間やめますか」というぐらい危険な仕事になっている。精神が壊れる。恐らく今後ますます、ご立派な保護者様たちの過度な要求が増し、政治や行政のおかげで仕事量は増加し、給料は減らされるに違いない。
*この仕事はとても人には勧められない。特に若い人には。
世間に堂々と「自分は教師です」とは言えない。間違って教師になってしまった人は、身分を隠してひっそりと生きるしかないと思う。
この職業のここが良い *民間会社に比べれば安定している。が、あくまでも比較の上だ。公務員の中では、免許更新などの制度もあり、もっともつらい立場にある。
*制度上、福利厚生は充実している。が、担任を受け持っていると自由に休みを取ることに引け目を感じることが多々ある。実際には熱があっても教室で授業をしていたりする。
この職業のここが悪い *「教師だから」「学校だから」ということで、いろんなことが要求されすぎている。「教育審議会」「教育再生会議」とやらが無責任極まりない提言をし、それが政策に反映されてしまう。そのたびに現場は右往左往する。現場は疲弊しきっている。
*給与面で言うと、教師は本俸は高めに設定されていていかにも待遇面で優遇されているように思えるが、残業代はゼロ。中学ではスズメの涙ほどの部活手当があるが、小学校にはない。教師たちはタダ働きで「教師だから」と言う理由でいろんな地域行事や時間外労働に駆り出される。
*他の職種の公務員の年間手取り額を聞いてびっくりしたことがある。残業代が出る分、教師なんかよりずっと高い。私の年代だと年100~150万ぐらい違うと思う。たぶん教師は公務員中最低の手取り額であり、時間給に直すと最低賃金をはるかに下回り、500円程度になるのではないかと思う。
*小学校教師なんて、たいして能力のある人間が集まっているわけではない。大学の偏差値で言うと45~せいぜい55ぐらい。しかもいい大学を出ているからと言って良い仕事をするわけではない。行動規範がしっかりしていない人間には不向きだろう。人間性がモロに出る仕事なのかもしれない。「いやな奴」も大勢いる。私のように50代になってズケズケ本音を言う人間など最高に嫌われる。
*他の人が書いているように、近年保護者がとても厄介だが、「勘違い教師」というのも困ったものだ。大学出たての人、まだ20代の人が幻想を抱くのは良い。だが、私のように年になってもまだ勘違いをして周りを振り回す教師は、最低人間だ。
*たとえば、「教師の使命はすべての子供を夢中にさせるような授業を毎時間することだ」と言った指導主事がいた。現実問題として、週の持ち時数25時間として雑務やいろいろな指導の時間・会議などの時間を差し引くと勤務時間内に教材研究をすることは不可能。「すべての子供を夢中にするような授業」のための準備にどのくらい時間がかかるのか考えた時、この指導主事が言っていることは「教師なんだから寝ないで働け」と同じことだ。こういう実現不可能なきれいごとを言うバカ野郎が教師の世界には多い。
*基本的に教師の世界は建前だけで進んでいる。官製研修は形だけ「やってますよ」というもので、意味がないものがほとんどである。しかし開催する側もくだらない会議や研修をやめようとしない。彼らはたかだか3年程度の腰掛仕事だから、前年通りを踏襲して自分のところが無事に終わればそれでおしまい。という感覚である。これがもう、延々30年以上も続いている。時間と労力の無駄で、民間ならとっくの昔につぶれている。
*「各学校一人以上人を出せ」という集まりもある。「○○発表会」とか講師として誰それを呼んだからとかで、人が集まらないから教師に動員をかけるというバカバカしい「研修」である。参加者の半数は寝ている。が、感想には「役に立った」「勉強になった」とかのウソを書く。教師の研修なんて、大体はそんな感じで、会場を出れば内容なんかすぐに忘れ去る。実践に生かされることはない。その程度の代物をさも一生懸命にやっているフリをするのが教師の世界だ。虚構に満ちて中身がない。が、それを指摘するとブラックリストに乗り、叩かれるので注意が必要だ。
*「活用型学力」「考える力をつける」「新しい学力」など、私が初任のころから言われ続けている。そういうものが大切だと。意識して指導しろと。そしてその場その場の研究授業や数々の発表では「素晴らしい」「成果が見られた」「子供たちに力が付いた」など歯の浮くような言葉が並べ立てられる。だが、実際に世の中は素晴らしくなっているだろうか?素晴らしい保護者様、素晴らしいお子様に満ち溢れた世の中になっているだろうか?30年が過ぎて、私は教育界がいかに虚構で中身がないのかと言うことを悟った。今も昔も、言われていることは同じだ。進歩がない。この30年間教育界で念仏のように繰り返されてきたことを、現在の政権下でもまだ繰り返している。子供たちの成長だのクラスのまとまりだの何だのは、所詮教師の自己満足と幻想に過ぎない。子供は、なるようにしかならない。だがその事実を言うと教師失格の烙印を押される。「教師」とは、親や子供に幻想を与えてウソをつく仕事だということだ。
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