カイホは雑用。取り締まり作業、火災消火作業、救助作業、学生募...(海上保安官の本音)

職業 海上保安官
投稿者名 カイホは公安職です        投稿日時:2025/10/31 13:06:02
年齢 52歳
年収 300万円未満
給料 3 [3点]
やりがい 3 [3点]
労働時間の短さ 3 [3点]
将来性 3 [3点]
安定性 3 [3点]
海上保安官に対する評価者の属性 過去にこの職種で働いていた
仕事内容の詳細 カイホは雑用。取り締まり作業、火災消火作業、救助作業、学生募集作業、航路標識作業、職員管理作業、幹部職員のおもり、各種式典への出席、部下の人事評価、部署内外での出来事の対応と取り纏め、イベント対応、関係機関幹部及び議員への挨拶まわり、などなど。
この職業のここが良い 倒産しません
賞与があります
いろいろな人(職員)に出会える
転勤で知らない土地に行ける
この職業のここが悪い ※特定防止のため年齢と年収は適当に入力しています

定年退職まで見えない鎖でつながれている状態です。
休日でもいつ呼び出されるか気にしています。(休日でも24時間)
私の場合、土日休みの陸上勤務時代、忙しい部署だったため9月から12月まで毎週末どちらか(土曜日か日曜日)が出勤になりました。まあ、とにかく予定なんて立てれなかったですね。海保は公安職なのでいつ呼び出されても出勤しないといけません。
私は帰宅後、風呂から出たところで呼び出しがあったため23時に再出勤しましたが予定が変わったためすぐに帰宅するよう言われ、翌朝6時の出勤に変更となりました。通常の出勤時刻は8:30です。まあ、ライフワークバランス?などはありませんね。とある部署にいた時は当時の部長が「カイホは国家公務員だ!国家公務員はブラックなんだ!だからグダグダ言わず仕事をしなさい!」と言っていました。なのでその部長は昇進しました。こき使って成果を上げた上司ほど昇進する仕組みなのです。こき使っても成果が上がらない上司もいますが。
東京の本庁での勤務になると完全ブラックでした。真っ黒クロスケ(笑)

先ほど「陸上勤務」と書きましたが他に「船艇勤務」というのがあります。要するに巡視船や巡視艇に乗る勤務です。船艇勤務は土日休みではありません。平日に休みを取ることになります。ただ、月に1度は土日休みがあります。業務都合によってなくなることもありますが。その休日に呼び出されることは普通にあります。部署にもよりますが、陸上勤務職員よりか休日呼び出しは少ないでしょう。

基本的に若いうちは船艇勤務となり、20代後半から陸上勤務となります。現場を経験してから陸上勤務をするという流れです。優秀な若手は直ぐに陸上勤務へ異動させられます。
海上保安大学校を出た幹部職員となる方は、陸上勤務と船艇勤務を行ったり来たりします。

もちろん海上保安庁に労働組合はありません。ここ重要です。

とある部署では辞職者が2人出たのですが、その後の人事異動で2人分の補充がなかったため、その部署は2名欠員のまま次の人事異動まで耐える羽目になりました。ちなみにその部署は定員8名ですので2名欠員の6名での作業は恐ろしいことになりました。もちろん給料は6名分しか出ませんのでやる気なんて激減でしょう。
私はというと欠員を2度経験しました。
また、欠員状態の部署(課)を見たことは何度もあります。各保安部には警備救難課、交通課、航行安全課、管理課などがありますが、とにかくどこかが欠員になっています。もしくは2つの課が欠員ということもあります。欠員部署に当たる確率は非常に高いと言えます。
尖閣諸島対応の大型船がどんどん増えているため、その乗組員として陸上の職員が取られているのです。そのため各保安部の欠員が増えているのです。

【転勤について】
転勤が2~3年ごとにありますが、希望部署にはほぼ行けません。ひどい転勤だと1年で異動というのもありました。その職員ご本人に聞いたところ、全く希望もしておらず小学生の子供が3人いたため学校も変わるしとても大変だったと。やっと配置した家財道具も1年経たずにまたまとめたり、学校の出入りの手続きもあり、奥様の負担も相当大きかったようです。
職員が船に乗る(船艇勤務)としばらく帰れませんので、小さなお子様がいる奥様や出産間近、産後だと奥様の負担が大きく鬱病になる方もおられます。私もそういった職員を間近で見てきましたので心苦しかったです。旦那様が久し振りに帰宅したときの夜中に、奥様が○○(家庭内にある道具)を持って奇声をあげながら突き刺そうとしてきたとか。他に、職員が帰宅したら、奥様が真っ暗な台所でずっとうずくまって三角座り?というのをやっていて話しかけても反応がないとか。
2~3年ごとの転勤で知らない土地に行き、旦那様が仕事でいなくなれば全て奥様にのしかかってきます。負担は大きいと思います。とにかくこういったことが起きないように人事異動前の事前調査書類に、家庭や子供の学校などの事情を書きますが、人事異動を担当する人事課で考慮されることはほぼありません。「人事=ひとごと(他人事)」だからな!と保安庁内でよく言っています。
希望の部署に行けないということは、希望の将来を描けないということになります。
家を購入しても転勤続きの単身赴任で、高校生の子供とは生まれてから今まで1度も一緒に住んだことがないという方もいました。他の方とは単身赴任10年目だと話していたところ、横から「私は15年目だよ、まだまだこれから!」なんて話したりということがありました。
これが希望したやりたい仕事であればまだなんとかやっていけるのでしょうが、人事異動の希望はほぼ考慮されませんので「辛く苦しく悔しい」と思われる職員も多いようです。

若い職員は、こういった先輩や上司や年輩の方々の状況を嫌でも見ることになりますので、最近の離職率は跳ね上がっています。ニュースでもやっていましたね。「海保 離職率」などで検索すると沢山出てくると思います。


海上保安大学を出た方々は「幹部職員」となりますが、定年退職後は天下り先があります。なのでやる気を持っていますが、海上保安学校を出た方々に天下り先はありません、ゼロです。なぜかというと、海上保安大学の先輩から後輩に天下りのポストが代々引き継がれているからです。天下り先では毎月の給料が100万円を超えるところもあります。椅子に座って楽して高給をいただけますので保安大学校を出た方々は目指して頑張ります(もちろんそんなこと絶対に口には出しませんよ(笑))
人事異動や昇進が希望どおりいかなければ更に天下りを目指して頑張るようになります。(まあ昇進や希望など関係なくほとんどの幹部職員の方々が天下りを考えていますがね(笑))
そうなると保安学校を出た方々をこき使うようになるのです。「馬車馬のごとく働け~!」と。「労働組合はないぞ~!」 「国家公務員はブラックなんだぞ~ー」と。

「ここが良い」のところにも書きましたが、いろいろな人(職員)がいますのでそれが良いか悪いかはご自身で判断を…
人事異動や転勤についても…

このあたりでやめておきます
この評価が参考になりましたか? 
参考になった人の数:1人中1人

honne.bizでは、海上保安官の職種に対する本音や、年収・給料などの賃金に関する満足度を集計している情報サイトです。海上保安官の、就職活動や転職活動、それに関連する資格試験や資格取得などに当サイトをお役立てください。